最近スマホの使い過ぎのせいか「親指や人差し指に痛みを感じる」ことはありませんか?
それってもしかして、腱鞘炎の症状かもしれません。
腱鞘炎には2種類あり、「ばね指」という指の腱鞘炎と、「ドケルバン病」という手首の腱鞘炎です。
今回は指の症状の「ばね指」について詳しく見ていきましょう。
ばね指とは?
ばね指は指を曲げる腱(けん)と、腱が浮き上がらないように抑えるための腱鞘に炎症が起こってなります。
腱と腱鞘が炎症を起こすことによって、腫れが起こり指の関節の動きが悪くなっていしまうのです。
主にによく使う利き手の人差し指・中指に症状が現れることが多いです。
ばね指の症状
ばね指は動かそうとすると引っかかるような違和感があります。
指を動かすとカクンという音が鳴ることも。
特に寝起きの時には指が固まって、動かそうとするとギギギっと音が鳴るような感じでスムーズに動かしづらくなります。
ばね指は重症化すると指を曲げた状態から元に戻しにくくなっていきます。
無理に指を伸ばそうとすると、ピンッと勢いよく伸びることから、「ばね指」と呼ばれているのです。
ばね指の原因
昔はピアニストやスポーツ選手、美容師やマッサージ師など手をよく使う人の「職業病」といわれてきました。
しかし最近ではタブレットを操作したりマウスをクリックしたり、スマホを操作したりする際に指を酷使することが多いため、誰にでもなる可能性があります。
更年期と腱鞘炎の関係性
腱鞘炎は女性ホルモンとも大きなかかわりがあるため、妊婦さんや更年期の50代以降の女性に多いのも特徴です。
更年期が原因の腱鞘炎についてはこちらをご覧ください。 ↓
ばね指のケア方法
原因は「指の酷使」なので、なるべく使わないようにするのが一番なのですが、そうはいきませんよね?
少しでも症状を抑えるための簡単な方法をご紹介します。
①マッサージをする
パソコン作業やスマホを触る前に、指を軽くマッサージしましょう。
痛みがある場合は優しくくるくると反対側の指の腹を使って行ってください。
ちなみに私はパソコン作業の前や後にハンドマッサージャーを使用しています。
手のひらと指をしっかりマッサージしてくれて気持ちがいいですよ。
終わった後は目もすっきりします!
②テーピングをまく
テーピングというと専門的な知識が必要だったりして「なんだか難しそう」と思うかもしれませんが、ばね指の場合は簡単です。
痛みがある関節部分に、伸縮性の”ない”タイプのテーピングをまいて固定するだけです。
薬局などに2.5センチくらいの指用のものが売っています。
難しい方は指用のサポーターもあるのでチェックしてみてくださいね。
指用サポーター ソフトタイプ
③シップや塗り薬を塗る 病院では「消炎鎮痛効果」のある飲み薬を処方されますが、外用薬は薬局でも簡単に手に入ります。
痛みがある場合は医療用として使われていたジクロフェナクナトリウムという成分の入った商品が効き目がよくておすすめです。
フェイタスZa 14枚入
シップは貼りっぱなしにできるので、効果が持続的に継続します。
大きい場合ははさみで切って使うといいでしょう。
薄型タイプなのでピタッとフィットしますが、その上からサポーターを貼るとさらにはがれにくくなります。
皮膚が弱い方は塗るタイプがおすすめです。
小林製薬 アンメルツNEO
塗るタイプは皮膚への刺激は少ないのですが、揮発性が高いので、頻繁に塗り直しが必要です。
更年期が原因の腱鞘炎だったら?
更年期によって”エストロゲン”という女性ホルモンが減少してしまうと、関節や腱鞘の炎症を抑える効果が弱くなってしまい、腱鞘炎になってしまうことがあります。
病院では傷ついた末梢神経を修復してくれるビタミンB12や、女性ホルモンの働きを助けるエクオールというサプリメントを処方されることがあります。
どちらも市販されているものです。ビタミンB12は、肩こりや40・50肩、腰痛や神経痛にもいいビタミンなので、日ごろから摂取することをおすすめします。
小林製薬 エクオール
気を付けること
スマホやタブレットの使い過ぎでばね指になっている場合は、普段の使用方法を工夫するだけで、指への負担がかなり軽減されます。
スマホを使用するときは支えになるスマホリングを使うことで、指への負担が軽減されます。
また、動画を見る際はスマホやタブレットを置くスタンドを使うことも大切です。
日頃のちょっとした工夫で少しでも症状が改善するかもしれませんよ。
腱鞘炎が悪化したら腱鞘炎の症状は緊急性があまりないため放置しがちですが、悪化すると指が伸ばせなくなったり、最悪手術になる可能性もあります。
また、ばね指の症状が複数の指に現れる場合は、リウマチなどほかの病気の疑いもあるので、病院の受診をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?ばね指かな?と思ったら、以下のことを実践してみましょう。
①スマホやタブレットは指に負担がかかりにくい工夫をして使う
②痛みがある場合は湿布薬や塗り薬を塗る
③指を使用する前にマッサージをする
④テーピングやサポーターで悪化を防ぐ
⑤サプリメントを飲んでみる
ばね指は軽視しがちですが、悪化すると指が動かしにくくなってしまいます。
軽度のうちにケアすることが大切なので、しっかりぜひ参考にしてくださいね。
また、悪化してしまったりおかしいと思ったらすぐに病院を受診しましょう。