私は子供のころからアトピー性皮膚炎に悩まされおり、夜かゆみで熟睡できないこともしばしばありました。
小学生の頃はどちらかというと喘息(これもアレルギーの一種)の方がひどかったのですが、中学生になると喘息の発作が出ることはほぼなくなり、代わりにアレルギー性鼻炎・花粉症・アトピー性皮膚炎が徐々に悪化していきました。
子供のころの私には何の知識もなく、今のように抗アレルギー剤も飲んでいませんでしたから、家族含めどうしていいかわからず、ただただ苦痛な毎日を過ごしていました。
特に夜は寝ている間に全身を掻きむしってしまい、服や枕・シーツに血がついていることもしょっちゅうありました。
制服のスカートも、傷だらけの足が出てしまうので本当に嫌でした。中学2年生のころには紫外線アレルギーも発症します。
特に春先など、紫外線の当たった唇がパンパンに腫れて汁が出てきたり、手の甲に無数の小さい湿疹ができて、本当に驚きました。
幸い周りの友達は優しい子ばかりだったのですが、自分でも気持ち悪いくらい肌が腫れることもありました。
とりあえず病院に行くとステロイド薬が出されるのですが、塗っても塗ってもまた掻き壊して炎症を起こすの繰り返しでした。
それから高校・大学に入り、就職するまでだらだらとステロイド剤を塗っては良くなったり悪くなったりの繰り返しを延々として過ごしていました。
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。私もいろいろ調べてアトピーを治す方法を考えましたが、結局見つからず。ただ、勉強していく中で1つわかったことがあります。
それは「悪くなるのを予防すればいい」ということ。
肌の調子が悪い時は精神的にも肉体的にもとってもつらい時期。
もしそのつらい時期を軽減したりもしくは感じなくさせたりすることが出来たらどうでしょう?
その考え方によって、私の目標は「自分がアトピーだと感じない生活をおくれるようにしよう」になりました。
私はドラッグストアで10年以上登録販売者・化粧品担当者として働いていました。
その時に得た知識や実際に商品を試した結果、今では周りの人に「本当にアトピーなの?」と驚かれるくらい肌がきれいになりました。
正直普通の人と同じように見えますし、以前は敏感肌用の化粧品しか使えなかったのが、普通の化粧品を使っても大丈夫なくらい肌が丈夫になったんです。
以下の文には、私が「自分がアトピーだと感じない生活を送るため」に気を付けていること、工夫していることなどをまとめています。
私のアトピーに対する思いをつづると、とんでもなく長い文章になってしまいました。1度に読み切るのは大変だと思うので、何日かに分けたり、できれば保存しておいて定期的に読み返していただけると、とっても嬉しいです。
私と同じ悩みを抱えている方、またはそのご家族の方など少しでも参考にしていただければ幸いです。
- <かゆみを我慢するのは無理!>
- <自分に合った皮膚科を探す>
- <抗アレルギー剤について>
- <ステロイドと上手に付き合っていく>
- <薬の正しい塗り方>
- <傷になっている場合は傷を治すのが優先>
- <化粧品でアトピーは治らない>
- <医薬品でもアトピーは完治しない>
- <とはいってもスキンケアが面倒くさい>
- <お風呂上がりの簡単なボディケア方法
- <調子が悪い日の朝は洗顔をしない!>
- <夜のW洗顔をやめた>
- <肌に合った入浴剤を使う>
- <敏感肌・アトピー肌さんと香りについて>
- <オーガニック=肌に優しい・敏感肌向けではない>
- <インナーケアを取り入れる>
- <かゆくないのに掻いてしまう、掻きグセに注意!>
- <アレルギーの血液検査>
- <寒暖差アレルギーに気を付けよう!>
- <汗をかいたまま放置しない>
- <アトピー肌さんにおすすめの家電>
- まだまだ加筆予定です!
<かゆみを我慢するのは無理!>
かゆみを我慢できる人っているのでしょうか?
私はまだアトピーの知識が全然ない頃、かゆいのを我慢できずに掻いてしまうのは、我慢が足りないから、意識が低いからだと思っていた時期がありました。
でも今ではそうは思いません。
かゆいのを我慢するなんて無理ですもの!
そういった精神論だけではアトピー性皮膚炎はよくなりません。
まずは正しい知識を身に着けて、いかにかゆみが出ないようにするかがポイントなのです。
もし今、「掻かないように我慢しよう」→「我慢できずに掻いてしまった…」→「患部が真っ赤に腫れて痛い」→「物凄い罪悪感を感じる」→「黒ずんで汚い肌を見せたくなくて好きな服が着られない」→「自分らしく振舞えない」→「自分に自信がなくなる」これらを繰り返しているのなら、そんな事はもうやめましょう。
私も以前はかゆみを我慢できず掻いてしまい、そのあとに物凄い後悔と罪悪感が押し寄せて落ち込むということをしょっちゅう繰り返し、気持ちのバランスが不安定になっていました。
特に思春期の頃の不安定さといったら最悪でしたよ。。。
アトピー肌さんは常に肌の不快感や周りの目にさらされることによってストレスを感じて生きています。
誰かに肌を触れるのも、何もかもが嫌な時だってあります。
自分自身を追い込むようなことは、しないようにすることが一番です。自分に心地よい方法を見つけるのが一番なのです。
もしあなた自身ではなく、あなたの大切な人がアトピー性皮膚炎で悩んでいたら、相手のことを理解して、優しくサポートしてあげてくださいね。
<あなたの大切な人がアトピー性皮膚炎で悩んでいたら>
家族や友人・恋人などあなたの身の回りにもアトピー性皮膚炎で困っている方がいるかもしれませんね。
そんな時、あなたならどうしますか?
私はドラッグストアで登録販売者として勤務していた時、家族が「アトピー性皮膚炎で困っている」という相談を何度も受けたことがあります。
少し言い方が悪いのですが、そういう方の中には、”自分よがりになってしまっている”方がいらっしゃいます。
私の母もそうだったのですが、家族などがアトピー性皮膚炎に悩まされている場合、「自分が何とかしなければ!」という強い責任感のある方ほど、「アトピーが治る」「アトピーが改善する」などと書いている根拠のないような商品に飛びついてしまうことがあるんですね。
私が実際に接客した例では、息子さんがアトピー性皮膚炎で悩んでいらっしゃる女性が来店し、「竹酢液でアトピーが良くなるって聞いたから息子のために買いに来た」と1人で来られていました。
おそらく知人の方に効いたかテレビで見ていいと思ったのかもしれません。
竹酢液とは薄めて使う入浴剤のようなものです。
本来なら「こちらにありますよ」といって入浴剤コーナーに案内し、そのまま購入していただくのが普通かと思います。
でも私はあえてそこで「待った」をかけその方に問いかけました。
「息子さんご自身はどうおっしゃってますか?」
お客様は私の問いかけに少し驚かれていました。おそらく竹酢液がいいと聞いてからすぐに買いに来ていたのでしょう。
息子さんの同意を得ていないことはなんとなく最初から雰囲気でわかっていました。
別に買って帰ってから「竹酢液が肌にいいらしいよ」といって使ってもらえばいいじゃない?と思うかもしれません。
が…、竹酢液って本当に臭いんですよ!
もうね、思春期の子供は絶対に嫌がるようなツンとした独特の匂いがして、かなりの意志の強さがないととても入っていられないレベル!匂いも体に染みついてしまいますしね。
「たぶん使わなくなると思う…(確信)」(竹酢液使われている方がいたらごめんなさい🙇)
私の実体験からして、家族が「これいいらしいよ!」といってきたものはたいてい使いません!
母が謎の温泉水を渡してきて、「これがアトピーにいいんだって!」といってきたときも、「いやいや、ただの温泉水やん」と思って1本は使い切りましたがリピートすることはありませんでした。
手作り感あふれる100均のボトルに入っているようなものを渡されたときは、あまりに怪しくて使えませんでした。
家族も私のことを心配してパニックになっているのはわかっていました。今では本当に申し訳ないですし、よくしてもらったと感謝しています。
でもね、本当に大切なのは何かというと「本人がどう思っているか」なんですよね。
どんなにいいものだったとしても、本人が納得していなければそれは意味がないことなんです。]
勘違いしてほしくないのは、「竹酢液」や「アトピーにいいといわれている美容液」を1本使ってみたところで、何もしていないよりはいいかもしれませんが、アトピーが治るなんてことはないと思います。
アトピー肌さんにとってストレスは大敵。自分が使いたいと思わないものを無理やり使わされること自体がストレスになってしまうんです。
もしあなたの大切な人がアトピー性皮膚炎で困っていたなら、自分の考えを押し付けずに、まずは相手がどう思っているのかを聞いてみてください。
アトピー性皮膚炎に悩まされていると、「そのことに対して向き合いたくない」時期もあります。
周りが口うるさく言うと、余計にストレスをためてしまうんです。
ちなみに買い物に来られていたお客様は、後日中学生の息子さんと一緒に買い物に来られて、息子さんご本人の希望に合った商品をご紹介させていただき、購入されました。
もちろんこんな接客を求めていらっしゃらない方もいるでしょうし、少し上から目線で申し訳なかったとは思います。
ただ、一番つらいのは本人というのを忘れないでいただきたいのです。
アトピー性皮膚炎の方は、みんなが使っているようなものでもアレルギー反応が出てしまうということを何度も経験しています。
次第に新しいものを使うのが怖くなってしまうことも多いのです。
そういう気持ちを考えないで、「あれがいいらしいよ」「こうすればいいんじゃない?」とかおせっかいを焼いてしまうと、かえって本人を傷つけてしまうこともあります。
これはとてもデリケートなことなので、周りの方にもぜひ気を付けていただきたいポイントです。
私は、本人が納得して、使い心地のいいと思った商品を使い続けるというのが大切だと思っています。
そして次は、アトピーそのものについての疑問。
「アトピーはうつるのか?」について解説いたします。
<アトピーはうつるのか?>
アトピーはうつるのか?答えはズバリ”NO”です!
最近はアトピーに対する理解もされていて偏見の目もあまり感じなくなってきたように思います。
私も昔は自分でアトピーであることを受け入れられず、周りに隠したり指摘されることが嫌でしたが、最近はいろいろ対策をして症状も収まってきたり、周りの理解もあるからなのか堂々と「私アトピーあるから」といえるようになりました。
今だに「アトピーはうつる」と思っている人がいるかどうかはわかりませんが、当然アトピーはうつりませんよ。
ただ、遺伝的なものが関係しているのは事実のようで、親がアトピーなどのアレルギー体質だと、子供に遺伝しやすいのはあるようです。
また、アトピーではなくとびひなどで水泡ができた場合、水泡が破れて汁が出てしまうとそれがついてうつってしまう場合があるので、それをアトピーのせいと勘違いされている方もいるかもしれません。
とにかく「アトピーはうつらない」事は確かです。
次は、私がテーマとしている「アトピーを忘れて生きるための方法」をご紹介していきます。
<爪を短く切る>
私はかゆいのを我慢することがとにかく苦手です。
かゆいものはかゆい、掻いてすっきりしたい欲求がスゴイあります!
あなたはかゆみを我慢することができますか?
私は注射の時の痛みとか熱い・寒いとかは我慢できますが、かゆみ(と吐き気)だけは我慢できないんです。
どんなに気を付けていてもついつい掻いてしまうことってありますよね。
そんな時にダメージを最小限にするため、いつも爪は短く切るようにしています。
どんなに気を付けていても、夜寝ている間に掻いてしまったりしますしね。
実際に肌を掻いてしまった時、少しでも爪が伸びていると傷になったり汁が出てきたり赤くなったりと、掻いてしまった後の罪悪感がスゴイのですが、短く切っているだけで肌へのダメージが全然違うんですよ。
「そんなのあたりまえじゃん」
と思うかもしれませんが、自分の爪を見てみると、結構伸びていたりするんです。
手のひらをこちらに向けたとき、爪が見えないくらいが目安。
面倒でもきちんと爪は整えておくことをおすすめします。
また、女性の場合だとジェルネイルをすると意外と掻くのを抑制できたりします。
これは私自身の実体験なのですが、ジェルネイルをした状態だと、自分の爪という感覚があまりないので、掻いた後の満足感があまり得られずその結果掻くのを抑制できる気がします。
また、高いお金を出してきれいにしてもらったのに、力を入れて掻いてしまうとジェルネイルがはがれてしまうこともあるので、それも大きな要因かと思います。
ちなみに普通のネイルだと自分の爪で掻いてる感覚がちゃんとあるので、私の場合掻くのをやめられませんでした。
せっかくきれいに塗っても皮膚をポリポリ掻くことで先がはがれてメンテナンスが大変すぎて逆にストレスになったのでおすすめはできません。
<睡眠をしっかりとる>
アレルギー体質の人は普通の人に比べて睡眠時間がたくさんいるそうです。
確かに私も睡眠はしっかりとらないと、余計に肌の調子も悪くなってしまいます。
アレルギーの症状を悪化させないために、睡眠はとっても重要です。
夜更かししがちな方は、睡眠をたっぷりとると、いいかもしれません。
実は私は小さいころから寝つきが悪く、結構神経質なタイプでした。
ドラッグストアも今では深夜12時までの営業が当たり前。早番と遅番の繰り返しで、すっかり寝つきが悪くなってしまいました。
そんな時にはストレスもたまりがち。頭はぼーっとするし、ついには蕁麻疹が出るようになってしまいました。
朝起きるのも大変になってきたので、今では病院で睡眠薬を処方してもらっています。
睡眠薬のおかげで寝たいときに寝られるという安心感がありますし、睡眠時間もしっかり確保できるようになったので、今では蕁麻疹が出ることもほぼなくなりました。
睡眠薬に関しては否定的な考えを持つ方もいらっしゃるとは思いますが、睡眠をしっかりとれないのは本当に体にとって良くないことです。
私は睡眠薬を処方してもらうことで、あらゆるメリットを得ることができました。このことについては、また別の機会に記事にしようと思います。
<アルコールは控えめに>
未成年の方には関係のない話ですが、アトピーの方はアルコールを飲むと体が真っ赤になったりかゆみが出たりすることがあります。
血行が良くなって、かゆみを強く感じてしまうんですね。
私はアルコールに弱いのでほとんど飲むことはありませんが、経験上少し飲んだだけでも腕の内側や首など皮膚の薄い部分が真っ赤になり、かゆみが出て掻いてしまったりします。
何も感じない方はいいのですが、アルコールを飲んでかゆみが出る場合、肌の調子が悪い時は控えたほうがいいかもしれません。
〈目を掻くのは危険!〉
アトピー性皮膚炎や花粉症などの場合、目に異物感を感じたり、強いかゆみが起こる場合があります。
そのときに何も対処せずに擦ったり掻いてしまったりすると目の表面の角膜を傷つけたり、その外相によって将来早い段階で白内障にかかるリスクが高くなります。
白内障は最終的には手術になります。目はとてもデリケートですし、傷ができるとそこからウイルス性の結膜炎をを越したりする場合もあります。
目が痒くて仕方がないときには、抗ヒスタミンというかゆみ止めの入った目薬を指すのがおすすめです。薬局にも売っているので、薬剤師さんに相談してみてください。もちろん病院でもアレジオンやパタノールなどの抗アレルギー剤が入った目薬を処方してもらえます。
しょっちゅうなる場合は、予め抗アレルギー剤などの飲み薬を飲んでおくことで、かゆみを予防することができますよ。
<自分に合った皮膚科を探す>
私は現在10年以上働いたドラッグストアをやめて、病院で働いています。
そこで感じたのは”医者の当たりはずれって本当にあるんだな”ということです。
もちろん先生も人間ですから、いろいろな方がいらっしゃいます。
”患者さんのカウンセリングをしっかりして、その人に合った治療をしてくれる先生””常に勉強を欠かさず、最新の医療知識を身につけ新しい治療の提案をしてくれる先生””専門性の高い何かに特化している先生”など、いい先生もたくさんいるのですが、中には”患者さんの話をあまり聞かないしちゃんと診ていない””「前と同じ薬出しときますね」が口癖の事なかれ主義、治療方針がパターン化してしまっている先生”もいるんです。
評判のいい病院は混んでいるので行くのが大変かとは思いますが、今通っている病院に満足していないなら病院を変えてみるのもおすすめです。
私は最初何年も通っていた皮膚科があったのですが、ずっとステロイドを塗り続けてもよくならず、もうこの状態は良くならないんだと諦めていた時期がありました。
しかし、評判のいい病院を知人から聞いていってみたところ、きちんとカウンセリングをしてくれて、私に合った薬を処方してくれました。それは飲み薬なのですが、10年くらいたった今まで毎回薬を飲んでからの調子はどうか確認をして、合わなければ薬を変えてくれたりして、ここ数年は自分に合った同じ薬をずっと飲んでいます。
ステロイドを塗ることもほとんどなくなりました。もし迷っている方はぜひ一度評判のいい病院に行ってみることをおすすめします。私は何年も同じ薬を飲んでいて症状も安定しているので、遠くの病院に行けない場合は、近くの内科で同じ薬を処方してもらったりしています。
<抗アレルギー剤について>
私が今アトピー性皮膚炎が悪化していないのは、抗アレルギー剤を飲んでいるからです。
抗アレルギー剤とは、薬を毎日続けて飲むことで、アレルギー症状を軽減させてくれる薬です。アトピー性皮膚炎は喘息・花粉症とともに3大アレルギー症状といわれています。
私も例にもれずアレルギー体質なので、小さい頃は喘息があり、喘息がよくなってきたと思ったらアトピーと花粉症が悪化して今に至ります。
私の場合は食物アレルギーやハウスダストなどのアレルギーも軽いものが多々あるのですが、併発している方は多いかと思います。
そういう方は抗アレルギー剤を飲んでみるのもいいかもしれません。
私の場合はここ数年で蕁麻疹が出るようになったので、今はザイザルという抗アレルギー剤を2錠毎晩飲んでいます。
抗アレルギー剤にも種類がいろいろあり、前はタリオンというものを飲んでいました。薬によって一日1回でいいもの、朝晩の2回飲むものがあるので、気になる方は一度病院で相談してみてはいかがでしょうか。
私は花粉症の症状もひどいのですが、これを365日毎日飲み続けることで花粉症や肌のかゆみが軽減され、何とか普通の生活を維持できています。
特に花粉症で鼻水やくしゃみなどに悩んでいる方は、花粉の時期だけ飲むのもいいと思います。
有名なのはCMでもおなじみのアレジオンというお薬です。抗アレルギー剤の中で一番有名ですよね。
病院だと種類もたくさんあるので、ぜひかかりつけの病院などで確認してみてくださいね。
ちなみにすでに飲んでいる方は、いつも同じくらいの時間に毎日飲むことをお忘れなく。そうすれば薬の効果が安定して続きます。
<ステロイドと上手に付き合っていく>
一時期”脱・ステロイド”という言葉がはやりましたね。
最近ではそう言っている方も少なくなってきたかと思いますが、きちんと使用方法を理解していれば、ステロイドはとても強い味方になってくれます。
私も大学生のころ知識がなく、「もしかしてずっとステロイドを塗っているからアトピーが治らないんじゃないか」と思い込み、何の知識もないままステロイドを絶ったところ、体中のあちこちを掻き壊して血だらけになり、大変なことになりました。。。
知識って本当に大事。自分の体のために、アトピー性皮膚炎に対するある程度の知識をつけておくことはとっても大切なことです。
今ではアンテドラッグといって皮膚の奥にまでは吸収されにくい副作用の少ないステロイドが主流になってきていますし、きちんとメリハリをつけて使用していれば、私のように10年以上ステロイドを連用していた時期があったとしても、特に副作用を感じたことはありません。
今では抗アレルギー剤を飲んでいるので、ステロイドの出番はほとんどありませんが、症状が悪化した時期には強い味方になってくれるはずです。
ステロイドは正しく使えば怖くないということを理解しておいてください。
かゆみやヒリヒリ感・赤みなどはすべて炎症のせいです。そして、その炎症を抑えてくれるのがステロイド剤。
今アトピー性皮膚炎が悪化しているなら、その時はしっかりとステロイドを使用してください。ひどい状態は2~3日くらいです。
きちんと使用することで、肌の炎症が治まっていき、次第に症状が緩和してくるはずです。
症状が緩和してくれば、弱いステロイドに変更することも、薬の使用をやめて普通のお手入れだけに変更することも可能なはずです。
お医者さんに相談してみてください。自己判断で化粧品や医薬部外品の保湿クリームだけで炎症を抑えようとしているなら、それは無理な話なのです。
<顔には非ステロイド薬がおすすめ>
ステロイドは弱いものだと赤ちゃんに処方されるもありますが、顔に症状が出た時には、非ステロイド剤といわれる、「ステロイドに効果が似ているけれど副作用が少ない薬」が出る場合があります。
最近では化粧品コーナーにも商品がありますが、資生堂医薬品のIHADAやデリケートゾーンのかゆみ止めクリームなどに同じ成分が使われています。
非ステロイドは副作用が少ない分効果も穏やかなので、皮膚科ではあまり処方されることはないかもしれません。
代わりに免疫抑制剤である”プロトピック”という軟膏が処方されることがあります。
これは肌に合えばとっても効果のある塗り薬で、特に顔にアトピーの症状が出た時に処方されることが多いです。
人によって合う合わないがあるようで、残念ながら私には使えませんでした。
1度試したことがあるのですが、灼熱感と激しいかゆみで夜寝られないほど。かえって薬を塗ったところを掻きむしってしまい、悪化してしまいました。
もちろんプロトピックを普通に使える人もたくさんいます。こればかりは使ってみないとわからないですね。
<塗り薬・軟膏とクリームの違い>
病院やドラッグストアで購入する塗り薬、同じ成分でも軟膏タイプとクリームタイプがあるのをご存知ですか?
知っているけどどう使い分けたらいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
軟膏とクリームは、基剤の違いです。基剤というのは、例えばステロイドの成分に加える保湿剤のようなもの。軟膏タイプは油分が多いのが特徴です(ワセリンと同じ使用感)。
軟膏のメリットは保湿効果が高いことと、多めに塗ることで患部の保護効果が期待できます。
例えばアトピーで掻いてしまい、炎症が起きている場合に、服がすれて痛みや赤みが出てしまうときには軟膏を多めに塗って厚みを出しておくことで患部を保護することができます。
逆にデメリットはべたつくことです。油分が多いせいで塗る場所によってはかなり不快に感じる場合もあります。冬はいいのですが、夏場汗をかくようなときにべたつきを感じる場合があります。
反対にクリームはさらっとした使用感がメリット。保護効果は軟膏ほどありませんが、どうしてもべたつきが気になる場合、クリームの方が使用感がいいので好まれる方が多いと思います。
ただ、基本は患部の保護効果がある軟膏タイプを使うのがおすすめです。塗った時の刺激も軟膏の方が少ないと思います。
季節や好みで使い分けるのもいいかと思います。
<薬の正しい塗り方>
病院で処方されたりドラッグストアで購入したステロイドなどの塗り薬は、症状がひどい時には朝と夜の一日2回塗るのがおすすめです。
数日使って症状が治まってきたら一日1回にしたり医師と相談してもっと弱い薬に変更したりしていきましょう。
薬を塗る前にはしっかりと患部を保湿しておくのがおすすめです。化粧品と同じで医薬品もカサカサゴワゴワした硬い肌には浸透しにくいからです。
傷になって何も塗れない場合以外は、薬の効果をきちんと発揮するために、常に保湿を心がけることが重要です。
また、私自身はあまり気にしていないのですが、ステロイドを塗った後はあまり紫外線に当たらないほうがいいので、長そでの服を着たり日よけ対策をしておいたほうがいいかと思います。
<傷になっている場合は傷を治すのが優先>
よくアトピー肌の方は自分で皮膚を掻き壊してしまっている場合がありますよね。そうなると傷になって、ひどい場合には血が出てきたりします。
私の経験上皮膚科では問答無用でステロイドが出されますが、私がドラッグストアで働いていた時おすすめしていたのは抗生物質とステロイドが両方配合されている塗薬です。
傷と炎症のどちらも起きている場合、まずは傷を治すのが優先です。抗生物質で傷の治りをサポートしながら、ステロイドで周り赤みや炎症を抑えるといった使い方ができます。
病院の薬は単剤のものが多いので、抗生物質とステロイド別々につけたりしないといけなくて面倒ですが、市販の薬のいいところはいろいろな成分が混ざっているところです。そういう面では、市販の薬の方が便利な場合もあるんですね。
<化粧品でアトピーは治らない>
アトピー性皮膚炎は病名です。化粧品で病気は良くなりません。
医薬品ではないからです。
もし薬を一切使わずにアトピーを完治させようとしているなら、それはあまりお勧めの方法ではありません。もしそういうことを書いているサイトを見つけたら、申し訳ないのですが私はちょっと疑いの目で見てしまいます。
このブログでもいくつかアトピーに関する記事を書いてきました。そこに掲載されている商品はどれも実際に私が使ってみてよかったものを載せているのですが、たまに「うちの商品のせてもらえませんか?」というご連絡をありがたいことにいただくことがあります。
ただ、実際に自分で使ってみてよかったと思うものは載せますが、そう思えないものはお断りさせていただいています。
また、「このアイテムを使ったらアトピーは完治するか?」というような記事を書いてほしいと依頼が来たこともあります。それは申し訳ないのですがお断りさせていただきました。
化粧品に「アトピー完治」という無責任なワードを入れることに私自身ためらいがあったためです。正直普通にその商品を使ってよかったら記事にするということならお受けしていました。でも、化粧品に対して「完治」という言葉を使う事にどうしても抵抗があるのです。
自分自身今までアトピー性皮膚炎に悩まされてきて、症状が悪化してきているときほど、「アトピーが治る」と書いてある商品に飛びついてしまいがちでした。
でも医薬品ではないので思ったような結果が得られない場合がほとんど。
薬と併用するなら私は大賛成です。ただ、薬を使わず化粧品だけで治すことは難しい、というか私自身は不可能だと思っています。
私と同じ悩みを持っている方に、私と同じ間違いを犯してほしくないのです。
<医薬品でもアトピーは完治しない>
残念ながら、今現在アトピー性皮膚炎が完治する方法というのは見つかっていません。
もしそれがかなったら、本当に素晴らしいことです。
でも、がっかりしないでください。完治はしなくても、改善は確実にします!
私がおすすめしているのは、「自分がアトピー性皮膚炎だと感じずに生活していく方法」です。
自分に合った薬やスキンケアアイテムを見つけることで、「アトピーに悩まされない生活を送る」事は可能だと思っています。
私は自分に合った薬やお手入れを続けることで、周りの人から「アトピー」だとわからないくらいに良くなりました。
肌がきれいになると、自分がアトピーだと堂々と言えるようになります。
アトピーは持病のようなもの。
例えば糖尿病の人はインシュリンを自分で注射したりしますよね。高血圧の人は毎日薬を飲んでいます。
アトピー性皮膚炎もそれらの持病と同じ。薬を飲んだり肌をきちんと保湿したり、気を付ければ、急に症状が悪化するなんてことは防ぐことができるんです。
薬も使わない・スキンケアもしないでアトピーを改善させようと思うのは、ちょっと甘すぎますよね。
<とはいってもスキンケアが面倒くさい>
女性の私でさえ、アトピー肌のお風呂上がりのスキンケアはとっても面倒くさいものです。
男性だと特にそう思われるのではないでしょうか。
私はアトピー肌のせいでお風呂上りは秒で乾燥しますし、昔は「みんなは平気そうなのに、なんで私だけ必死で保湿クリーム塗りたくらないとダメなの」みたいに思っていました。
体が温まると余計にかゆくなるし、お風呂上がりのスキンケアは面倒くさいしで、子供のころからお風呂に入るのが嫌いで仕方がありませんでした。
ただ、どんどんスキンケアの知識を身に着けていく中で、自分に合ったお手入れの仕方というものを発見し、今ではお風呂が大好きになっています。
お気に入りの入浴剤を入れたり、お風呂の中でYouTubeを見てリラックスするようにすらなりました。
お風呂上がりのスキンケアも必要なことしかしないのでとっても早くなりました。
これからは私の自己流ではありますが、お風呂上がりの簡単なボディケアをご紹介していこうと思います。
<お風呂上がりの簡単なボディケア方法
以前はお風呂から出て、体を拭いてから保湿剤やワセリンを体中に塗っていました。
ただ、乾いた肌には全然クリームがなじまず、伸びが悪いので塗るのも一苦労。
今では、浴室の中で濡れたからだにボディオイルなどを塗って、軽く水けをふいてから外に出るようにしています。
濡れた肌をふくときには、横にゴシゴシ擦らず、抑えるように吹くのがポイントです。
あっという間に水分を吸収して肌に負担がかからない1秒タオルもおすすめです。ギフトにも人気があるそうですよ♪
オイルを濡れた体に塗ることで、水分がしっかりと肌に閉じ込められるのと、とにかく塗るスピードがめちゃくちゃ速くできます。
30秒くらいで全身濡れちゃいますよ♪
物足りない場合はそのあとさらに保湿クリームを塗るのもいいですね。
私が使ってみてよかった保湿クリームは、こちらにのせています↓↓
最近は病院でしか処方されていなかった「ヒルドイド」というアトピーに有効な保湿剤と同じ処方のものが、薬局でも手に入るようになりました。
<調子が悪い日の朝は洗顔をしない!>
私は肌の調子が悪い日は、朝の洗顔をしていません。驚かれるかもしれませんが、そのほうが良くなるのが早いのです。
思い返せば中学生のころから皮膚科の先生に、
「朝は洗顔料使ってないよね?先生は使ってないよ。」
と朝の水洗顔をやんわり勧められてはいました。
でも、そのころは思春期でニキビもあったし、何より
「洗顔料を使わずに水だけで顔を洗っても汚れは落ちないし汚いんじゃない?」
と思っており、せっかくのアドバイスも聞き流してしまっていました。
その後大学進学→ドラッグストアに就職し、化粧品担当になってからは美容についていろいろなことを学びました。
その時も、大手の化粧品メーカーさんたちはやはり、
”朝は洗顔料を使ってしっかり顔を洗う大切さ”
について力説されていましたし、私もそれは当然だと思っていました。
「そうそう、寝てる間もほこり付いたり古い角質とか出るしね・・・」みたいな。
でも朝の洗顔って健康的な肌の人にはいいですけど、敏感肌・アトピー肌・乾燥肌の人にとってはかなり潤いを持っていかれる工程なんですよね。
私も朝洗顔をしていた時には、そのあと化粧水や美容液をいくら使っても肌が潤わないことがしょっちゅうありました。
朝洗顔をやめた今ではそういうこともなくなったので、もっと早くやっておけばよかったと後悔しています。
一度やってみてほしいのですが、朝の洗顔をしないだけで、肌ってすごく変わりますよ。
私は今、本当に乾燥している日は水ですら洗っていません。
朝起きたら化粧水を無印のオーガニックコットンにつけて、それで優しく顔をふき取るだけ。
コットンを見るとうっすら汚れが落ちているときもあるし、何より化粧水も一緒につけられるので楽チン。
絶対に乾燥しない方法なのでおすすめです♪
私はこの方法に変えてから本当に乾燥が気にならなくなりました。
ちなみに朝使っているおすすめの化粧水は、アトピー疾患でも使えるNOVのスキンケアシリーズです。
乾燥を一気に感じなくさせてくれるし、とにかく刺激を感じません。
めちゃくちゃおすすめなので、ぜひ試してみてください。
NOVに関する記事は、こちら↓↓↓
もし、肌のくすみが気になる方は、調子のいい日は洗顔料をしっかり泡立てて使ってください。
そうすると、明るくてみずみずしい肌が取り戻せます。
<夜のW洗顔をやめた>
洗顔は皮脂や潤いを奪いがちなので、必要以上に洗うことはしたくありません。
昔はクレンジングと洗顔別々に行うW洗顔が当たり前でしたが、最近ではW洗顔不要のクレンジングでいいものがどんどん出てきていますよね。
夜にオイルクレンジングを使って洗顔までしていると、敏感肌・アトピー肌・乾燥肌さんには潤いが不足してしまいます。
私がいろいろ試してみてよかったのは、「マナラホットクレンジングゲル」。
ジェルタイプのクレンジングは保湿力も高く、油分も感じないのでべたつきが残りません。
私の場合クリームやミルクタイプのように油分が多すぎるとすぐにブツブツができてしまうので、いろいろ試してよかったのがジェルタイプです。
一般的にジェルタイプのクレンジングは、肌に優しく潤いは残るのですが、洗浄力が弱く、メイク落ちが悪いのが難点でした。
でも、マナラホットクレンジングゲルはウォータープルーフのマスカラもするっと落とせます。
私はこれ1本で落としていますが、メーカーはウォータープルーフタイプのメイクにはポイントリムーバーを推奨していますので、気になる方は併用してみてください。
ちなみにポイントリムーバーでおすすめなのは、敏感肌向けのブランドラロシュポゼのポイントリムーバーです。
マナラのホットクレンジングゲルで洗っていると、毛穴の奥の汚れも優しく取り除いてくれている感じがあります。
おかげで朝洗顔しなくても毛穴詰まりなどのトラブルはありませんでした。
そして、もっと肌負担が少ないのが、今話題になっている”石鹸落ちコスメ”を使う事です。
ミネラルで作られたコスメが有名ですが、私がおすすめなのはETVOS(エトヴォス)というブランドです。
私は主に週末にミネラルコスメでメイクし、夜は石鹸だけで洗顔することによって、肌への負担がとても減ったのを実感できました。
毎日使わなくても、休日くらいは肌を休めるコスメを使う事は、とってもおすすめです。
<肌に合った入浴剤を使う>
敏感肌・アトピー肌・乾燥肌の人にとって、長風呂は大敵。
入れば入るほど肌の水分を持っていかれるので、乾燥しやすくなってしまうからです。
私もアトピーに対する知識がない時は、肌の調子が悪くお風呂に入るのがあまり好きではありませんでした。
お湯で体が温まるとかゆくなってくるので、子供のころ「しっかりあったたまってから出なさいね」とかいわれるのも結構苦痛でした。
お風呂上りは潤いが奪われた感じがして、保湿にとっても時間がかかっていました。
ステロイドも毎日塗っていましたしね。
そのころはかなり卑屈な気持ちになっていて、
「普通の人なら保湿ケアほとんどしなくてもいいのに、なんで私だけこんな面倒くさいことしなきゃいけないの」
って思ってました。
特に私が子供のころはお風呂上りに保湿剤を塗りたくっている子なんていませんでしたしね。
最近では簡単に保湿ができる方法や自分に合ったアイテムを見つけることで、肌の調子がだんだん良くなりお風呂が大好きになってきました。
お風呂に入るときには、必ず保湿ケアができる入浴剤を一緒に入れましょう。
私のおすすめはきき湯の、”クレイ重曹炭酸湯~肌荒れ・湿疹に~”というやつです。
炭酸は肌の汚れをやさしくふやかして、血行もよくしてくれます。
優しいミルキーなお湯になり、べたつきもないので後でかゆくなったりもしにくいです。
潤いは守るのに、低刺激ないい入浴剤だと思います。
もう一つおすすめなのは、ミネラルがたっぷり入ったバスソルトです。
ミネラルはお肌にとってもいい成分で、アトピーや敏感肌さんにもおすすめです。
ただ、傷があったりして刺激を感じる場合は使用をやめてくださいね。
私の知り合いは夏場「海に入るとアトピーの調子がよくなる」
といっていて、”傷にしみるけど頑張って海に入っている”人もいました。
そこまで無理することはない気がしますが、、、ミネラル自体はおすすめなので気になる方は入浴剤で試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに私が入浴剤で一番良かったと実感したのが、こちらです。
生薬がたっぷりと配合された贅沢な入浴剤です。
香りもよくて癒されました♪
<整髪料選びは慎重に>
アトピー肌さんの中にもスキンケアは肌に優しいものにするけど、整髪料やシャンプーは普通のものを使っている。という方も多いと思います。
私の経験上、肌の調子がいい時は別ですが、調子が悪い時には整髪料が耳や首・頭皮などについてかゆくなってしまうことが結構あります。
そこでおすすめなのが、スキンケアにも使えるマルチオイルを使用することです。有名なのはN。(エヌ・ドット)やプロダクトなどのバームやオイルです。こちらは全身に使えるスキンケアタイプの整髪料なので、地肌についても刺激を感じにくいのが特徴です。
アトピー肌さんは肌だけでなく、髪の毛がパサつく方も多いと思います。こちらは普通の整髪料と違い、いつでも使用できるので、タオルドライした後にアウトバストリートメントとして使用することもできます。朝はスタイリング剤として利用できるので、1個あると便利なアイテムです。
私のおすすめはこちら
<敏感肌・アトピー肌さんと香りについて>
”敏感肌・アトピー肌に香料は刺激になるからよくない”というイメージがあるかもしれません。
実際に私も香料が入っているものは肌に合わないものもあったりして、無香料の化粧品などを使う事が多いのが現状です。
ただ、敏感肌・アトピー肌さんだって、時にはいい香りの化粧品を使いたいですよね?
だって、肌の調子が悪いとただでさえテンション下がってしまうし、敏感肌用の味気ないパッケージや無香料のものばかり使っていても楽しくないじゃないですか。
香りには気分を切り替えたり、とってもリラックスできたりと気分転換にはぴったり!
敏感肌・アトピー肌の方はストレスに弱く、いつも肌のムズムズピリピリと戦っているので、いい香りにつつまれてリフレッシュすることも、私は重要だと思っています。
私も肌の調子が悪い時には特に、何かあると頭皮をポリポリ掻いてしまったり、無意識にひじの内側を掻いて血が出てきたりと何かとストレスを感じます。
香りはオーガニック系ブランドの得意な分野なので、ヴェレダのスキンケアなんかはおすすめです。
<尿素配合の保湿剤には注意!>
よくCMで尿素〇〇%配合!という保湿剤のCMをみませんか?
尿素というのは塗ったところに体の水分を集めて潤わせたり肌を柔らかくしてくれる効果があります。
冬の乾燥する時期に使っている方も多いのではないでしょうか。
でも、敏感肌・アトピー肌さんは注意が必要です。
実は尿素は傷口に塗ると真っ赤に腫れてしまう可能性があります。
尿素は傷口には絶対に塗らないでください。ピリピリとした刺激があり、時にはパンパンに腫れてしまうこともあります。
尿素はかかとやひじ・ひざなどの角質が固くなったところに塗るのがおすすめです。
肌が弱い方は尿素の配合量が少ないクリームを選んで使いましょう。今市販で販売されているのは多いもので10~20パーセントです。
ボディの保湿は赤ちゃんでも使える肌に優しいタイプがおすすめです。
<オーガニック=肌に優しい・敏感肌向けではない>
オーガニックのコスメってなんだか肌に優しそうだし、敏感肌でも使えるのかな?って思ってしまいますよね。
確かにオーガニックは厳しい基準をクリアしており、品質がいいことは確かです。
でも、オーガニックのコスメすべてが敏感肌にいいというのはちょっと言い過ぎかもしれません。
例えば果物の桃やリンゴ、ヒノキやハンノキなどの植物でアレルギー症状が出る人っていますよね?私も食物アレルギーや花粉症に苦しんでいるアレルギー体質です。天然のものにもアレルギーはあります。何にアレルギーが出るかは人それぞれですが、自然のものだから肌にいい・肌に優しいというわけではありません。
自分に合っているのかじっくり試して使うのがおすすめです。
<下着は綿やシルク・麻などに交換する>
夏はエアリズム・冬はヒートテックなどが定番となっていますが、「ヒートテック乾燥肌」というのをご存知ですか?
最近ヒートテックによる乾燥肌が問題になっているんです。
普通肌の方にはあまり感じられないかもしれませんが、私もヒートテックを着た時にかゆみを感じたり、ナイロンやポリエステルのストッキングやタイツを履いているとちくちくムズムズしてきて脱いだ後の肌が乾燥していることがよくあります。
ヒートテックは機能的にも優れていて、暖かさをキープしてくれる点はよいのですが、敏感肌・アトピー肌さんにとって、化学繊維を刺激に感じてしまう場合も多くあります。
ウールもかゆくなる場合があるので注意!私は下着や肌に直接触れるものを綿素材のものに変えることによって、肌への刺激がかなり軽減されました。
綿は肌あたりも優しいですし、ムズムズかゆくなることも少なくなってきました。
乾燥も化学繊維のものに比べると感じにくいですし、汗なども適度に吸ってくれるので、着心地がとてもいいです。
また、暖かさについてもヒートテックとさほど違いを感じることもありませんでした。
綿素材の下着などは無印良品で購入することが多いです。
そのほかにも毛布の内側が綿素材になっているもの、ベッドシーツなども今は綿でそろえています。私はすべて綿のものを使用していますが、シルクもいいようなので、いろいろ試して自分の肌に合っているものを使うのがいいかと思います。
<インナーケアを取り入れる>
インナーケアというのは体の内側の食べるケアのことです。
これまで肌表面のスキンケアの話を多くしてきましたが、敏感肌・アトピー肌さんにはインナーケアがとっても大切。
例えばコラーゲンを飲んだり、ヒアルロン酸を飲んだり、「そんなの美意識高い人がやることでしょ」と思う方も多いかと思います。
特にこの記事を読んでくださっている方は女性だけでなく、男性もいらっしゃいますから余計にそう思うかもしれません。
”セラミド”という成分をご存知でしょうか?敏感肌用の化粧品でよく出てくるワードなのですが、私たちの肌に元々あって、肌のバリア機能をつかさどる大事な成分なのです。
敏感肌やアトピー肌さん向けのスキンケアにはよく入っている美容成分ですね。
皮膚科の先生でも「セラミドさえ塗っておけばいいのよ」という方がいるくらい、アトピーさんには重要な成分なんです。
昔私が大手化粧品メーカーの勉強会に参加していたとき、講師の先生がおっしゃったことに衝撃を覚えたことがあります。
その日私は新しく「肌の水分保持能を改善する美容液」の勉強会を受けていたのですが、講師の先生たまたま私の目の前まで歩いてきて、「アトピー肌の人はセラミドが欠損しているんです」とおっしゃったのです。
そのころの私は、ドラッグストアで化粧品担当者として5~6年は働いていましたから、ある程度の知識はついてきていて、自分の中では「かなり肌がきれいになってきたな」という実感を持ち始めた頃でした。
その時に”セラミドの欠損”というワードが私の中に深く突き刺さり、「やっぱりアトピー肌は他の人とは違うんだ。どんなにケアしても、最初からセラミドが欠損してしまっているからみんなみたいにきれいな肌にはなれないんだ」とまるで自分のことを言われたかのように絶望したのを覚えています。
今思えば確かにアトピー肌の人はセラミドが足りていません。いえ、セラミドだけでなくコラーゲンやヒアルロン酸も少ないと思います。正直それをスキンケアだけで補おうとするには、無理があるんですよね。
化粧品にもいろいろ種類はありますが、保湿成分を肌表面だけに届けてくれるものがほとんどです。
自らセラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸を作らせる肌にしてくれるものって、あんまりないんですよね。
そこで大切なのが、「インナーケア」なのです。
私のおすすめはやはり肌のバリア機能を高めてくれる”セラミド”が配合されているものです。
今まで試した中では、”資生堂の飲む肌ケア””チョコラBBリッチセラミド””オルビスのディフェンセラ”がおすすめです。
チョコラBBリッチセラミドはドリンクタイプなので即効性が高いのですが一日当たりのお値段が少し高いのが難点。
一番おすすめなのはオルビスのディフェンセラです。
口コミの評価も高く、長く続けやすい価格設定になっています。
こういうのは続けることが大切なのですが、私の場合特に乾燥が気になる冬場は絶対にインナーケアを取り入れるようにしています。
ちなみに1日1回のものが多いのですがいつ飲めばいいの?というと、それは「夜寝る前です!」
医薬品ではないので正確にいつ飲んでくださいとの記載はありませんが、肌は夜に作られるので夜に飲むのがおすすめです!
そして、インナーケアのいいところは、顔も体も髪も目もすべての乾燥に対応できるというところ。
スキンケアだと塗ったところにしか潤いを感じませんが、インナーケアの場合は体全体の悩みがある方には本当におすすめです。
私が実際に試してみたところ、3日くらいで「なんか今日肌の調子がいいな」と感じました。
個人差はありますし、実際は長く続けたほうがいいのですが、夏のエアコンや冬の冷房で乾燥が加速していくのを抑えるのに一役買っています。
個人的にはスキンケアを変える前にまずインナーケアを取り入れるのがいいんじゃないかなと思います。
男性にも取り入れやすいですしね。
<かゆくないのに掻いてしまう、掻きグセに注意!>
例えば何かに集中しているとき、ストレスを感じた時などにかゆくもないのにいつも同じ場所をポリポリ掻いてしまうってことありませんか?
私は無意識に右腕の内側、首の後ろ、右の側頭部をボリボリ掻いてしまう癖があります。
これはもうくせになってしまっていて、特にかゆみを感じていなくても無意識に掻いてしまい、その部分が繰り返し掻くことにより炎症を繰り返し、ついには黒っぽく変色してしまうんです。
アトピーの方って、こういう事結構あるのではないでしょうか。
私の場合は無意識すぎて自分では気づいておらず、恥ずかしながら周りから指摘されて初めて気が付きました。それからは、無意識に掻こうとした瞬間「ちょっとまてよ、痒くないよな」といったん考えることによって、掻くことを防止できるようになりました。
実際にかゆい場合は我慢できませんが、かゆみがない場合は意識すれば掻くことを防ぐことができます。私と同じ癖のある方は、ぜひ意識してみてくださいね。
どうしても難しい場合は、周りの人に指摘してもらうのも一つの手です。
「私が掻いていたら言ってね!」と家族や友人に伝えておくだけでOK!
他人に指摘されると、「ハッ」とする瞬間があります。
<アレルギーの血液検査>
アトピー性皮膚炎はアレルギーの一種です。アトピー肌の人は、他にもアレルギーを併発している場合があるかもしれないので、自分が何に対するアレルギーがあるのかを知っておくことは大切なことだと思います。
最近は内科などで簡単な血液検査を受けることができます。花粉や食べ物や動物のアレルギーを知ることができますので、ぜひ受けてみることをおすすめします。
例えば食べ物のアレルギーがある場合、私の場合は果物の桃やリンゴ・甲殻類などのアレルギーがあるので、アトピーや花粉症がひどい時にはそれらの食品はあまりとらないように少し気にしています。
ひどい人はアナフィラキシーショックを起こす場合もありますが、私の場合はそれほどひどくないので、あくまで量を気にする程度(アレルギーがある食品は私の好物ばかりなので)。
動物のアレルギーも同じです。私は犬や猫のアレルギーがありますが、実際に飼っていたこともあります。アレルギーのせいで動物を飼うことをあきらめている方もいるかもしれませんが、私は「飼ってもいい」と思っています。
よほど重度のアレルギーでなければ命にかかわることではありませんし、動物を飼うことによるメリットはたくさんあります。
アトピー肌さんの天敵であるストレスも解消してくれますし、とっても癒されますよね。空気清浄機を使ったりこまめに毛を掃除したり、工夫次第でどうにかなる問題だと思っています。
多少体がかゆくても、大切な家族ですから、何物にも代えられませんよね。
<寒暖差アレルギーに気を付けよう!>
これは特に冬場に良く起きるのですが、寒い外から急に暖かい室内に入った時、体がかゆくなることってありませんか?
お風呂に入って体が温まった時や、布団に入って温まった時もかゆくなることがありますが、急激な温度変化によってかゆみを引き起こしてしまう場合があります。
私も普段薬を飲んだり保湿をしっかり心がけたりして、基本的には発作的なかゆみに襲われることはほぼないのですが、寒暖差を感じた時だけは別です。
急に体がかゆくなって、この時ばかりはかゆみを我慢することができません。服の上からポリポリと皮膚を掻いてしまいます。
急激な温度変化に気をつけましょうといわれても、室内外の温度差はどうしてもありますし、予防するのも正直難しいのが現状です。
私はせめてもの抵抗として、掻いた時のダメージを軽減させるために爪を短く切っておいたり、ニットなどのちくちくする素材だと余計にかゆくなってしまうので綿のインナーを着たりと少しずつ工夫をして過ごしています。
<汗をかいたまま放置しない>
アトピー肌の方は汗腺が少なく、汗をかきにくい方が多いそうです。
私もあまり汗をかかないタイプなのですが、夏場はさすがにジワっとした汗をかく場合があります。おでこや首の後ろなどに汗をかいたまま放置していると、髪の毛が当たったりしてムズムズかゆくなることってありませんか?
そうなる前にティッシュなどで優しく汗を抑えるようにしましょう。
おすすめは、アベンヌウォーターやラロシュポゼのターマルウォーターなどを吹きかけ、そのあとティッシュやハンカチで抑えるという方法です。
敏感肌用のスプレーは肌のムズムズヒリヒリ感を感じた時に、とってもおすすめのアイテムです。
今あげた2点のアイテムは、ヨーロッパでは実際にアトピーの治療に使われているもの。海外では処方箋がないと買えないブランドなので、一つ持っておくと色々使えて便利ですよ。
<アトピー肌さんにおすすめの家電>
私の生活の中で、アトピー肌さんにおすすめの電化製品がいくつかあります。必須のものではありませんが、私が実際に使ってみて今では手放せないものばかり。
まずは空気清浄機です。
アトピー肌さんは基本アレルギー体質の方が多いと思います。花粉症やハウスダストなどのアレルギーを併発する場合も多いので、空気清浄機は365日つけっぱなしにしておくのがおすすめ。最近のものは電気代もそんなにかかりません。
ペットを飼っている方、赤ちゃんがいる家庭にもおすすめです。
そして2個目は加湿器です。空気の乾燥はアトピー肌さんにとっては大敵。
エアコンをつけていると部屋の中は年中乾燥状態です。湿度はお肌にそのまま返ってきますので、私は部屋の湿度は50%を保つように心がけています。
そんなに広い部屋でなければ、空気清浄機と加湿器が一緒になっているタイプが場所も取らないのでおすすめです。
3個目はレイコップです。寝具のダニやほこりも夜寝るときに体がかゆくなる原因に。特に喘息のある方にはぜひ使用してほしいアイテムです。掃除機みたいに吸うだけなので、毎日でも使用できる手軽さが便利です。
そして最後に一番おすすめしたいのは、乾燥機付き洗濯機です。
一人暮らしの方だと完全に乾燥できる洗濯機を持っていない方もいらっしゃると思いますが、私はこれが必須アイテムです。
なぜなら花粉症がひどいから。洗濯物を春や秋などに外に干すと、花粉がたくさんついてしまい、その服を着た時に花粉症が悪化してしまうんです。かといってすべてを部屋干しにすることは難しいですからね。
雨の日なんかも部屋干しするとアレルゲンであるカビが発生しやすいので、乾燥機は大いに役に立っています。
週末にはシーツを洗ってその日のうちにしっかり乾燥させることができるので、本当に助かっています。
<アトピーのドライスキンは洗濯洗剤のすすぎ残しが原因かも>
アトピー肌さん年中乾燥しがちですよね。特に冬なんかは乾燥しすぎて粉をふく方もいるくらい。
私も特に冬場は乾燥が気になります。
実はこのドライスキン、洗濯洗剤のすすぎ残しでなることが多いそうです。
特に冬場は洗剤も溶けにくく洗い流しにくい。
そのため、衣類に洗剤が残ってしまい、ムズムズ乾燥の原因になるんです。
予防策としては、
- 洗濯洗剤を無添加のものにする
- すすぎをしっかりする
- なるべく外に干さない
この3点に気を付けることが重要です。
特に無添加の洗剤に変えるだけで、ドライスキンが改善する方が多いそうですよ。
最近はドラッグストアなどでもいろんな種類があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
すすぎに関してですが、アトピー肌さん・敏感肌さんは洗濯機のすすぎ1回コースはやめておいた方がいいかもしれません。
ついつい水がもったいないからと選んでしまいがちなコースですが、すすぎ残しがあると肌荒れの原因になってしまいます。
特に冬場は要注意です!
そして干すときは、なるべく花粉や大気汚染物質が付きにくい室内に干すか、乾燥機を使うのがおすすめです。
まだまだ加筆予定です!
こちらの記事はまだまだ加筆する予定です。
本当は完成してからアップしたかったのですが、アトピーに悩む方に少しでも早く読んでいただけるといいな、と思ったのと、こちらのページを読めば知りたい情報がわかるようにしておきたかったのです。
まだまだ更新予定なので、ぜひ読んだ感想やご意見をコメントしていただけると嬉しいです。
Instagramもやっていますので、良ければ覗いてみてくださいね♪
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