アトピー性皮膚炎とは、かゆみが治まってきて症状が軽くなったり、また強い炎症を起こして掻いてしまい、症状が悪化するのを繰り返すのが特徴です。
せっかくかゆみが治まって傷が治り良くなってきたと思ったのに、「アトピー跡や色素沈着が気になって半そでを着られない」「首が出る服が着られない」「スカートや短いパンツをはくことができない」ってことありませんか?
私は小さいころからアトピー性皮膚炎に悩まされていました。
大人になってからはドラッグストアで10年以上登録販売者・化粧品担当者として働いた知識や経験を生かし、今では「本当にアトピーなの?」といわれるくらい肌がきれいになりました。
今回は私が実践しているアトピー跡や色素沈着を早く消す方法を8個ご紹介します。
どれも私が実際にやってみてよかったと実感できた方法です。
簡単なものばかりなので、ぜひ実践してアトピー跡が気にならない自信のある自分を手に入れましょう!
アトピー跡・色素沈着の特徴
アトピーの方ならわかると思いますが、アトピー跡・色素沈着とは、かゆみや炎症が起きた部分の掻いて→治ってを繰り返したことによってできる茶色っぽい後のことです。
虫刺されなどの一時的な後とは違い、慢性的なものをさします。
特徴としては、色がやや浅黒い感じ。触るとそこだけ皮膚がゴワゴワカサカサしていて、ひどい場合は手のひらほどの大きさになることも。
特にできやすい部分は首・ひじの内側・背中・わきの下・ひざ裏・すね・おでこ・耳・指などです。
主に自分の掻きやすい場所・掻きグセのある場所にできやすいです。掻きグセについては、また後程説明していこうと思います。
アトピー跡や色素沈着を放置するとどうなる?
基本的に再び掻くことがなければ自然にゆっくりではありますが徐々に治っていきます。
ただ、大人になるほど直りは遅く、赤ちゃんの時が一番治りが早いといわれています。
これはターンオーバーによるものなので仕方がないのですが、私の体感では何もしないと治るまでに半年くらいはかかっている気がします。
「半年もこの状態なの?!」と思ったあなた。ご安心ください。
少しでも治りを早くするためのコツをご紹介していきます!
アトピー跡や色素沈着を早く治す方法8個
アトピー跡や色素沈着を早く治すのに一番大切なのは再び掻かないことです!
せっかく良くなってきてもまた掻いてしまって摩擦が加わったり傷になってしまったりすると、再び元通りになってしまいます。
後を早く消すには掻かないことが一番。でもこれが一番難しいんですよね。
肌の調子がいい時には掻かなくてすみますが、悪化してしまうと再び掻いてしまう場合があります。
まだかゆみが頻繁に起こるうちはかゆみが薄れてくるまではしっかりお薬を使いましょう。慢性的な炎症やかゆみが少し落ち着いてから跡や色素沈着のケアに移行するのがおすすめです。
これから慢性的なかゆみや炎症が薬などによって少し抑えられてきて、後や色素沈着のケアに移行する際に気を付けるポイントをご紹介します。
①掻きグセを治す
自分の中でちょっとストレスを感じた時、気が付くと無意識に体の一部を掻いてしまっていることってありませんか?
私は少しでもストレスを感じると、首の左側や右ひじの内側をボリボリと無意識に掻いてしまう癖があります。
これってアトピー肌さんに結構当てはまっていることで、無意識に決まったところを掻いてしまう癖のある方って結構多いんです。
たいていその時に掻いている場所が慢性的に摩擦が起きたり傷になったりして、色素沈着が起きているんですよね。
掻きグセの解決方法としては、これらがあげられます。
- 無意識に掻いている瞬間や部位を知る
- 手持無沙汰にしない
- 掻く以外の別の行動をとる
無意識に掻いている瞬間や掻いている部位は自分では見つけにくいので、掻いている瞬間を周りの人に指摘してもらえるように頼んでおくのがおすすめです。
自分では無意識にとっている行動を「ほら、今掻いてるよ!」と指摘してもらうことで、自分でも「え、今掻いてた?」とびっくりする瞬間があります。
たいてい何かしらのストレスを感じているときなのですが、その瞬間や原因を知ることで予防につながります。
「手持無沙汰にしない」というのは、アトピーの人は手が空いているとついついどこか掻いてしまうことがあるからです。掻きそうになったら携帯を触ったりぬいぐるみをつかんだりするだけでも構いません。手をフリーにしなければ掻くことはできないので予防につながります。
「掻く以外の別の行動をとる」というのは、要は掻かなければ悪化はしにくいので、掻かずにポンポンと叩くようにするとかでOKです。摩擦が加わったり傷にならなければ、色素沈着が悪化しにくいのでおすすめです。
②市販の塗り薬を使う
色素沈着を早く治すための塗り薬があります。
小林製薬の「アットノン」
中国でも大変人気のようで、よくドラッグストアで爆買いされている商品です。
新陳代謝(ターンオーバー)を早めて、傷跡などを早く消してくれる効果があります。
ジェルタイプとクリームタイプがありますが、クリームタイプの方が皮膚の保護効果が高いのでおすすめ。べたつくのがどうしてもいやな方はジェルタイプを使ってもOKです。
最近では肌色が付いたコンシーラータイプも出ているようですよ。
そして今注目されているのが、アットノンにも配合されているヘパリン類似物質が医療用と同量入っている「ヒルマイルドシリーズ」
痒みの原因となる乾燥を改善してくれるので、毎日のお手入れに最適です。
詳しい内容はこちらの記事でチェックしてみてくださいね♪
③市販の飲み薬を飲む
肌のターンオーバーや色素沈着に対応した飲み薬を飲むのもおすすめです。
ビタミンB2・ビタミンC・L-システインなどが入っているものがおすすめ。
大体シミや美白などの文字が入っているものにはどれかが配合されています。
ちなみにサプリメントよりも医薬品の方が配合量や吸収率が高いので、同じビタミン剤でも医薬品を選ぶのがおすすめですよ。
わたしのおすすめはこちら
吸収率が高く、小粒で飲む錠数も少なくていいのがおすすめのポイントです!
④スキンケアをしっかりする
保湿や美白ケアをしっかり行うことも重要です。
痒みが一時的に治まっている場合時こそ、保湿ケアをすることでまた悪化するのを予防することができます。
自分に合った保湿ケアクリームなどを使って、しっかりとバリア機能を高めることが重要。
私が実際に使ってみてよかった保湿クリームはこちらを参考にしてみてください。
また、アトピー跡や色素沈着の範囲が狭い場合は、顔用の美白美容液などを塗るのもおすすめです。
その際にはできるだけ敏感肌用のものを選ぶと刺激が少ないのでいいですよ。
敏感肌用のものだと赤みや炎症を抑えたり、色素沈着にいい美白成分が入っていたりするものもあります。
⑤睡眠をしっかりとる
お肌は夜に修復されるので、寝不足は厳禁。睡眠時間はたっぷりと取りましょう。
また、アトピーなどのアレルギー体質の方は普通の人よりも睡眠時間を多くとる必要があるそうです。私も睡眠時間が足りないと花粉症やアトピーなどが悪化してしまうことがあります。
睡眠はお肌にとってとても重要です。しっかりと取ることを心がけましょう。
⑥食生活を整える
チョコレートや脂っこいジャンクフードばかり食べているとお肌にはあまりよくありません。
野菜や海藻類をしっかり食べて、ビタミンやミネラルをたっぷりとりましょう。
お肌のためにバランスの良い食生活を心がけることが重要です。
⑦腸内環境を整える
腸内細菌は免疫力にとても深く関係しています。免疫力をアップさせることは、アレルギー体質の方にはとっても大切なことなんです。
整腸剤を飲んだりヨーグルトを食べたり、腸内細菌の餌となったり便秘を予防するためにも食物繊維をしっかりとるのがおすすめ。
⑧紫外線対策をする
アトピー跡や色素沈着に紫外線ダメージは禁物です!
そもそもアトピー跡だけでなく、肌全体を紫外線ダメージから守ってあげるようにしましょう。
真夏だけでなく春先も肌の奥まで届いてしまうUV-Aという紫外線がとても多い時期なので気をつけましょう。
日焼け止めも敏感肌用のものを使うのがおすすめです。
特に紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを使うと、より肌に優しいです。
私のおすすめの日焼け止めについては、また別の記事にまとめようと思っています。
アトピー跡・色素沈着を早く治すための方法まとめ
いかがだったでしょうか。
アトピー跡や色素沈着を早く治すためには,
- 市販の塗り薬を使う
- 市販の飲み薬を飲む
- スキンケアをしっかりする
- 睡眠をしっかりとる
- 食生活を整える
- 腸内環境を整える
- 紫外線対策をする
以上8点に気を付けることが重要です。
もう一つ、美容皮膚科に行ってレーザーなどの治療を受けることもできるのですが、都心部に住んでいる方ならともかく、地方にはあまりそういうクリニックがないのが現状です。
まずは手軽にできる8個の項目から試してみてください。
どれもそんなに難しいことではないので、1個ずつ意識して続けることで、何もしないよりも断然いい結果が付いてくるはず!
ぜひ実践して、堂々と肌見せできる美肌を手に入れましょう!